テレビや雑誌から「〇〇が体にいい!」と聞くと、すぐにその商品が売り切れるといったことがありますね。
アーユルヴェーダの考えでは、ある一つの食べ物が私たち人間全員にとって良いのではなく、個々により体に良いものが違うということが伝えられてきています。インドでは2000年以上も前から伝えられてきた個人差による健康法をぜひ見直してみませんか。
目次
ヴァータの特徴を知って目指すアーユルヴェーダ的体質改善
誰もがヴァータ、ピッタ、カパの3つのエネルギーの要素を割合は違えど持っています。
元々のバランス、個々によりベストなバランス、それからそれらのバランスの崩れ方も全て違います。
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*アーユルヴェーダでドーシャの「バランスが崩れている」とか「バランスが崩れやすい」というのは大体そのドーシャが個々のベストなバランスより増えてしまっている状態を言います。
例えば、ヴァータ体質の人(ヴァータが優勢な人)は、ヴァータのバランスが崩れやすいということでもあり、ヴァータが多過ぎる状態に陥りがち。バランスの乱れた結果、他のドーシャの比率へも影響を与えて、本来のその人が生まれ持ったドーシャの比率から遠のくことになり、心身の不調を訴えることになります。
さて、私たちの体の中に3つのドーシャがあるのと同様食べ物にもドーシャがあり、それぞれ優位性が違ってきます。
個々のドーシャ体質に合わせて、食べ物を選びバランスをとることができれば、食べ物が薬となり、滋養にもなります。
個々のドーシャに合う食べ物を選ぶという事を重要だと考えるアーユルヴェーダの食事法をぜひ取り入れてみませんか。
ヴァータの身体的特徴
- 細くて華奢な体つき
- 全体的に痩せていて肩幅は狭く、腰も細い
- 背は高いかあるいは低い、手足の長短が長い
- 皮膚は薄く冷たく乾燥気味
- 髪は乾燥している
- 鼻は小さめ
- 歯並びはあまり揃っていない
- 筋肉は少なく、手足の血管や関節がはっきり見える
ヴァータの性格的特徴

- 好奇心が強く、色々なものに次から次へと興味が湧く
- 想像力が豊か
- 言動が早く快活
- 敏感で神経質なため、緊張やストレスに弱い
- 心配性で不安感や恐怖心が強い
- 物事に対する理解力は高く
- 記憶力は良いがすぐに忘れる
- 不安感や恐怖心が強く、心配性
- 飽きっぽく、興味も情熱も長続きしない
というのがヴァータの特徴です。
ヴァータが乱れると、この特徴がより顕著になるため、ヴァータ体質の人はヴァータを抑えるための食事を心がけることで心身のバランスが整います。
ヴァータ体質におすすめの食事法

ヴァータの性質を持つ人やヴァータの乱れがある人は、ヴァータの性質をもつ食べ物を多く食べ過ぎると、体質が乱れ、もっとヴァータが優位となってしまいます。ヴァータの性質をもつ食べ物というのは、乾燥しているもの、渋みのあるもの、冷たいものはヴァータを乱すので控えることをお勧めします。
ヴァータタイプの人に必要な食べ物の質は、「重·温·湿·甘·酸·塩」。
油分を多く含む重めのもの、温かいもの、水分が多いもの、甘味があるもの、酸っぱいもの、塩っぱいものを多めにとることが好ましいです。
またヴァータ体質の人は、消化しやすいものを摂ることが理想です。
寒さに弱く冷えやすいので生野菜や冷たい食べ物をさけて温かいものを取るようにしましょう。なるべく生野菜や冷たい食べ物を避け、熱を通したり、油で調理したものをとるようにします。
例)
○ホットミルク、温かいスープやハーブティーなどがおすすめです。
また、風というヴァータの質から、食欲や食生活も乱れやすく不規則になりがちで、食事も偏りがちなのがヴァータの性質です。色々なものをとりバランスをとることが大切です。朝食をしっかりとることもヴァータの乱れを抑えるのにとても重要です。
重·温·湿·甘·酸·塩
の6つバランスをよくとることを心がけ、なるべく規則的に、ゆっくりと落ち着いた環境でリラックスして食事をとることがヴァータのバランスを取るのには大切です。早食いや立ち食いはヴァータを乱すので注意×
ヴァータを整える食事

- 熱を通した温かい、油分を含むもの
- 鍋料理やスープ、シチューが1 年を通しておすすめ
- 野菜は熱調理した根菜類が○
- 特に甘味、酸味、塩味が多めのもの (温かいミルク、ヨーグルト、チーズなどの乳製品)
- 甘く熟して果汁の多い果物
- おすすめのスパイスは、ショウガ、シナモン、コショウナツメグなど
控えた方が良い、ヴァータを乱す食事
- 生野菜
- ナス科の食べ物(ナス、トマト、ジャガイモなどは体を冷やす)
- ドライフルーツ(乾燥させた食べ物)
- 多量の豆類(腸内のガスと便秘を引き起こす)
- 冷たい食べ物(夏場でも温かい食事をとるよう心がける)
- 冷凍食品
- 辛味や苦味の強いもの
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