平昌パラリンピックに出場するクロスカントリー新田佳浩選手。幼い頃の事故により左腕を無くしたという辛い過去を経験する中で、強く前向きに挑戦をし続ける新田選手についてぜひ紹介したいと思います。
目次
新田佳浩選手 プロフィール
名前:新田 佳浩(にった よしひろ)
生年月日:1980年6月8日(37歳)
出身地:岡山県西栗倉村
所属:株式会社日立ソリューションズ
障害種別:外傷による左前腕切断
新田選手は3歳の時に祖父が運転していたコンバインに腕が巻き込まれるという左前腕をひじから切断する事故に遭いました。
スキーを始めたのは、4歳。また、クロスカントリーは小学3年生から始め、中学2年生の時には全国大会に出場するほどのレベルに。
新田佳浩選手の戦歴
- ソルトレイクシティ・パラリンピックで銅メダル
- トリノ・パラリンピックで5位
- バンクーバ・パラリンピックで金メダルを2枚
- ソチ・パラリンピックで7位
パラリンピック以外の活躍は以下の通りです。
- 2003年の世界選手権で金メダル
- 2005年の世界選手権で銀メダル
ワールドカップでは2007年と2012年に優勝
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新田選手のご家族
新田選手はご結婚されており、お子様もいます。
2010年、2013年にそれぞれ男の子が誕生されていますので、現在幼稚園〜小学校に通う年齢のお子さんということになりますね(2018年現在)。
日々の過酷なトレーニングの中で、思い出すのはやはりご家族のことという新田選手。
「頑張る姿を子供たちに見せたい」という気持ちで、トレーニングに励んでいるそうです。
ご家族に見守られ新田選手の頑張る姿は、勇気づけてくださる姿が日本中に勇気を与えてくれますね。
祖父に捧げる金メダル!
上述させていただいておりますが、新田選手の障害は事故による外傷によるもので、3歳の頃祖父の運転するコンバインによって左腕を切断するものでした。
おじいさんの立場からしたら当たり前だとは思いますが、大切な孫に障害を負わせてしまったことで常に負い目を感じておられました。
そんなおじいさんを見て新田選手がご自身に誓ったことというのが、
「祖父に晴れ姿を見せよう!」
おじいさんを責めるのではなく、逆におじいさんを励まそうとするなんという優しさでしょう。
中学では全国大会出場し、17歳の時に長野パラリンピックへ初出場を果たし、そして4年後バンクーバーパラリンピックでは金メダルを獲得し、おじいさんに金メダルをかけてあげるという目標を見事達成されました。
あさってよる11時24分からのPARA☆DO!は、バンクーバーパラリンピック金メダリストのノルディックスキー界のレジェンド新田佳浩選手!この金メダルは、彼が3歳の時に作業中の事故で左腕を失わせてしまった責任を感じていた祖父のために掴み取った、祖父に捧げる金メダルです!#新田佳浩 pic.twitter.com/5OmiwS96eG
— フジテレビ PARA☆DO! (@fujitv_parado) April 17, 2017
2012年におじいさまは永眠されましたが、気にかけていた新田選手からの温かい気持ちに包まれながら幸せに他界されたことでしょう。
さらなる挑戦!2018平昌オリンピック!
新田選手は、長野パラリンピックから毎回オリンピックに出場されており、平昌パラリンピックはなんと連続6度目出場です。
長年の目標としていた、”祖父のための金メダル獲得”を達成した後は、目標を見失ってしまった時期もあるという新田選手。
前回のソチオリンピックでは4位という大変惜しい結果に終わりました。
そこで、再度目標を設定し直しました。今度の目標は、
「自分のために平昌パラリンピックで金メダルを取る」
そんな新田選手の平昌パラリンピックの活躍に注目が高まっていますね。
新田佳浩選手の本が出版されています。
タイトルは、「不可能とは可能性だ パラリンピック金メダリスト新田佳浩の挑戦」という本が出版されています。
私の半生を通じて子供たちに伝えたいことを本にさせていただきました。
笠井恵里子氏の著で、新田選手の10の言葉で構成されており、大変読みやすいです。
知恵と工夫で「できない」を無くしてきた半生と、夢をかなえるために大切なことが書かれた小中学生向けの本ですが、大人の方も勇気付けられ、たくさんの心に響く言葉が見つけられそうです。
私も早速注文して拝読させてもらおうと思っています。
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