韓国で開催の2018年平昌冬季パラリンピック。行われるパラリンピック競技は全部で6競技あります。毎回感動を与えてくれるパラリンピック競技にも注目が集まっていますが、今回はパラリンピック競技の中の”アルペンスキー”についてまとめてみました。
目次
アルペンスキーの概要
冬の花形競技であるアルペンスキー。パラリンピックもアルペンスキーに注目が集まりそうです。
アルペンスキーは、山を滑り降りる速さを競い、コースの旗門を順番に通過し滑り降りる競技です。
アルペンスキーは、雪山の斜面を滑り降りて、そのタイムを競う。1976年にスウェーデンで開かれた第1回冬季パラリンピックから正式競技に採用されている。
アルペンスキーの種目
パラリンピック種目もオリンピック種目と同じで、「ダウンヒル(滑降)」「ジャイアントスラローム(大回転)」「スーパーG(スーパー大回転)」「スラローム(回転)」「スーパーコンバインド(複合)」の5種目が実施されます。
各種目男女とも行い、立位・座位・視覚障がいの3カテゴリーに分かれて全30種目となります。
基本的には、どの種目もコースを示す旗やポールの間を、正確かつ速く滑ることで速さを競いますが、コースは蛇行しているため、ターンの技術も求められます。
アルペンスキーのルール
種目ごとに、滑る本数と勝敗の決め方が違います。
●本番前に公式練習を行えるのは5種目のうち滑降のみで、順位は本番1回の滑走タイムで決定します。
●”スーパー大回転”は、本番1回勝負となります。
●”回転”と”大回転”においては2回滑った合計タイムで競います。
●”複合”は滑降とスーパー大回転を1回ずつ滑った合計タイムで勝敗が決まります。
各競技種目は、立位、座位、視覚障がいの3つのカテゴリーに分けて行われます。
選手の実走タイムに障がいの程度に応じて設定されている係数を掛けた”計算タイム”で勝敗が決まります。
計算タイムとは?
パラリンピックでは、それぞれ選手の持つ障害の種類や差が的確に判断されなければなりません。そのためにあるのが「計算タイム」の存在です。
障害レベルの差による有利不利をなくして、できるだけ公平な勝負になるようにと用いられている計算タイムでは、選手が実際に滑ったタイムに、あらかじめ選手のクラスごとに決められている数値をかけたものが計算タイムと呼ばれるものです。
計算タイムは、障害の程度が軽いほど係数は大きくなり、重い障害のある選手の方が、実際に滑ったタイムよりも計算タイムが短くなる仕組みになっています。
視覚障害者のための特別ルールは?
視覚障害者は「ガイド」と呼ばれる晴眼者のスキーヤーと一緒に滑ることになります。
ガイドによって、声でコースの位置取りや曲がるタイミングなどを伝えられ、その声と感覚を基準に選手は滑ります。
「ガイド」には、滑りながら選手に状況を伝えることができる正確な判断力と選手を安全に先導できる技術が必要っとなります。
パラリンピック・アルペンスキーの注目ポイント
パラリンピックのアルペンスキーは、障がいごとに立位(スタンディング)、座位(シッティング)、視覚障がい(ビジュアリーインペアード)の3つのカテゴリーごとに分かれて行われます。
このポジションによる3つのカテゴリーを、さらに障がいの種類や程度、運動機能などによってクラス分けし、実走タイムにクラスごとに設定された係数を掛けた計算タイムで順位が決まるので、ゴールの順位だけでは勝敗が決まりません。
特に日本チームとして注目されているのは座位のカテゴリーで、過去の”ソチ”パラリンピックでメダルを獲得し成果を残した狩野亮選手、鈴木猛史選手、そして選手団主将の森井大輝選手が出場します。
座位カテゴリーでは、「チェアスキー」と呼ばれるマシンを使用して雪の中を滑走しますが、時に時速100kmを超える速度で滑り降りるという迫力が魅力です。
ピョンチャンパラリンピック。「雪上のF1」と呼ばれるパラアルペンスキー。過去2大会連続で金メダルを獲得した狩野亮選手のさらなる挑戦。 #狩野亮 #パラリンピック #パラアルペンスキー #けさクロ https://t.co/7heGQytqM7
— おはよう日本 公式 (@nhk_ohayou) February 9, 2018
さいごに
平昌パラリンピック、迫力のあるアルペンスキーでの選手の頑張りに注目したいですね。
日本代表選手の皆さん、そして世界各国から出場される選手の皆さんをこころより応援したいと思います。
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