2018年3月9日(金)から平昌2018パラリンピック冬季競技大会が、18日(日)までの1週間という日程で熱戦がスタートします。今回は、パラリンピックのトライアスロン競技のルールについてまとめました。
目次
パラリンピックとは?
パラリンピック(英語: Paralympic Games)は、国際パラリンピック委員会(英語: International Paralympic Committee、略称:IPC)が主催する、身体障害者(肢体不自由(上肢・下肢および欠損、麻痺)、脳性麻痺、視覚障害、知的障害)を対象とした競技大会の中で世界最高峰の障害者スポーツ大会。オリンピックと同じ年に同じ場所で開催される。
ウィキペディアより引用
パラリンピックの4つの価値とは?
- 勇気 =マイナスの感情に流されず乗り越えようと思う意志。
- 強い意志=困難があっても諦めず、限界を突破しようとする力
- インスピレーション=人の心を揺さぶり、駆り立てる力
- 公平=多様性を認め、創意工夫をすれば、誰もが同じスタートラインに立てることを気づかせる力
これらの価値をパラリンピックの象徴とし、選手に秘められた力を称えます。
平昌パラリンピック2018
開催日程 2018.03.09.FRI ~ 2018.03.18.SUN
バイアスロンとは?
バイアスロンとは、ギリシャ語で2を意味する「バイ」と、「アスロン」(競技)を合わせた言葉です。バイアスロン競技はクロスカントリースキーのフリー走法なかに、射撃を組み入れたレースです。
バイアスロンパラリンピックでは、距離別にショート、ミドル、ロングの3種目が実施されます。
射撃は伏射で行い、外した射撃の回数分のペナルティがある。
そこで、選手たちは満射を狙うことに集中し、ハイレベルな戦いを繰り広げる。バイアスロンは、持久力と集中力が求められる過酷な競技だと言われます。
バイアスロンのルール説明
対象となるのは、肢体不自由、視覚障がい
パラリンピックでは、距離別にショート、ミドル、ロングの3種目が行われます。それぞれの距離は以下の通りです。
・ショート(男子7.5km、女子6km)
・ミドル(男子12.5km、女子10km)
・ロング(男子15km、女子12.5km)
選手は立位、座位、視覚障がいの3つのカテゴリー分けられ、男女別に各カテゴリーに分けて順位を競い合います。
勝敗は、アルペンスキー同様、実走タイムに障がいの程度に応じて設定されている係数を掛けた計算タイムで決定します。
バイアスロンでのペナルティは?
ロング(12.5km)の場合は、1発はずすと、1分のペナルティです。1分が自分の実際に走ったタイムに加算されます。ロングの場合は4回射撃を行いますから、相当なペナルティになってしまうこともあります。
1度の射撃で10メートル先の標的に5発ずつ撃ちますが、ショートとミドルは射撃を外した回数だけペナルティループを回るというペナルティが課せられます。
順位の決定方法について
スキーの速さと射撃の正確さを競い、タイムで順位を決めます。
勝敗は、ロング(12.5km)の場合は、滑走タイムに係数をかけたタイムと、射撃の失敗数に1分をかけたタイムの2つを足したタイムで競います。
実走タイムに障がいの程度に応じて設定されている係数を掛けた計算タイムで決まります。
視覚障害者の競技方法
視覚障害者の選手は、的を自分の目で見て撃つことができないということから、周波数を聞けるヘッドフォンを用います。
音式スコープという装置では、的に銃口が近づいてくると、周波数が上がるというシステムになっており、音を聞き分けて狙いを定めて撃ちます。ちなみに的の大きさは2.5cmです。
長野オリンピックまではエアガン(空気銃)を使用していましが、ソルトレイクからビーム銃に変更されました。
バイアスロンの見どころは
スキーを速く滑らせれば呼吸がみだれ、射撃の正確さが損なわれます。
スキーの”動”の動きと射程の”静”集中力という正反対の性質が組み合わせれたバイアスロン競技。
この動と静のバランスを取り、どう組み合わせるかの創意工夫がこの競技の最大のポイントとなります。
スキー走行後の選手の脈拍は、1分間に180以上となり呼吸も乱れます。その後にどう落ち着きを取り戻し、素早く正確な射撃を行うことができるか。
スキーを速く滑るための強靭な体力、そして精神力を競い合う競技となります。
オリンピックと違うところは、
- スキーの走行距離と距離と射撃回数が少ないこと。
- 射撃用の銃はエアーライフルを使って、伏射(うつぶせの姿勢で射撃する)を行うこと。
- また、スキー走行や銃を持って滑らないこと
また、視覚に障害のある選手は、ガイド(伴走者)と共に滑り、射撃は電子音で標的の位置を知らせる音式スコープ(的に近づくと音が高音に変化するというシステム)を使用できます。
2014年のソチ大会では、地元ロシアが圧倒的な強さを発揮する中、男子座位の久保恒造がバイアスロン・ショートで見事、銅メダルを獲得しました。
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