ロシアがフィギュアスケート界に常に花を飾っているのいう印象が強いですね。平昌冬季オリンピックの舞台でも、ロシア選手のメダル獲得に期待が高まっています。日本人選手を応援しながらも、ロシアの選手の可憐な姿から目が離せない状況になりそうです。
平昌オリンピックへ出場が決まったロシア人女子フィギュアシングルの選手3人のうち2人を指導しているというエテリコーチにも注目が集まっています。どんな女性でどんな風に選手をオリンピック出場、メダル候補選手へと導いているのか気になりますね。今回はエテリコーチについてまとめてみました。
目次
エテリ・トゥトベリーゼコーチ
五輪金メダルの有力候補といわれる、エフゲニア・メドベージェワ選手とアリーナ・ザギトワ選手の二人。ロシア選手権では首位争いの結果、一位と二位に。
二人に共通することは、ロシア・フィギュアスケート界の「鉄の女」と称されるエテリ・トゥトベリーゼ(43)コーチに師事していることです。
エテリコーチは、ロシア・スポーツ省の「コーチ・オブ・ザ・イヤー」も受賞したロシアだけでなく世界が注目すうるフィギュアスケートのコーチです。
現在43歳で、一人娘を育てるシングルマザーという女性です。
ちなみにロシア選手権で3位に入ったアリョーナ・コストルナヤ選手(14歳)も、エテリコーチが指導しています。年齢制限のために平昌オリンピックにはでられないアリョーナ選手ですが、これからの活躍に期待されている選手です。
実はエテルコーチは、ロシアのフィギュアスケートをを大きく変えました。
今ではロシア=フィギュアスケートの女王というイメージが強いですが、ソ連時代から女子フィギュアスケートシングルはオリンピック種目の足を引っ張っていると言われていたのです。
その状況のフィギュアスケートをロシアの代表スポーツとまで導いたのはエテルコーチの力が大変大きかったようです。
エテリコーチの金メダリストの育てかた
鉄の女と呼ばれるほどの厳しさ
エテリコーチには「鉄の女」とも呼ばれるほどの厳しさがあります。
過去には、こんなコメントも残しているエテリコーチ。
「コーチは(選手を)いつも賞賛すべきではない」
「練習では150%、本番では110%」
甘やかさず、常に100パーセント以上を求めるエテリコーチに教わる選手たちは、練習でも本番でも限界を超え、技術だけでなく精神的にも大きく成長していくのでしょう。
小さい頃からジャンプを徹底的に教え込む
エテリコーチが指導する選手人に共通することは、ジャンプの正確さだということができます。
「3年後には、女子も4回転が普通のエレメンツになるだろう」
と語るエテリコーチ(『フィギュアスケートの世界』より)。
先を見据えて、今からエテリコーチは4回転を徹底的に教え込んでいます。
特にジャンプは、小さい子供は怖がらずに何度も挑戦するため、幼い頃から徹底的に教えるのがエテリコーチ流。
エテリコーチの指導する選手たちは難易度の高いジャンプを飛ぶだけでなく、そのジャンプにはほとんど回転不足がない。きちんと空中で回り切って降りてくる。
と語るスポーツ専門家からも評価されています。
プログラムに積極的に関わる
エテリコーチは、選手のプログラムに積極的にコミットします。
振り付けも、衣装も、選曲も、全てにおいてしっかりと関わり、勝つためのプログラム作りに自らの力を全力投球します。
選手のスキルに合わせて、念入りなプログラム作りに取り組むエテルコーチ。
ジャンプをどこに持っていくか、前半と後半のバランスを良くするにはどうしたら良いか、とプログラム全体を考えそのための選曲、また編曲などにも努力を怠りません。
そうやって勝つためのプログラム作りに努力を怠らないのがエテルコーチの素晴らしいところです。
2017-2018ザギトワ選手のプログラム
今季のザギトワのショート・プログラムには映画「ブラック・スワン」の音楽が使われていますね。
実はこのプログムもザギトワ選手をメダル獲得に導くためにじっくりと考え抜かれたものになっているのです。
途中で第89回アカデミー賞受賞作品の「ムーンライト」のサントラが差し挟まれているということにもザキトワ選手の得意なジャンプを後半に持ってきて追加得点を狙うための仕組みづくりなのでしょう。
最後に
最強ロシアフィギュアチームとも言われる、ロシアのフィギュアスケート選手団!
特にエテルコーチの厳しいレッスンを耐え抜き、信頼関係を気づきあげた二人の選手メドベージェワとザギトワ選手のプログラムからは目が離せませんね。
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