大人気ミステリー本の人気作家湊かなえさん。湊かなえさんの作品は読み始めるとハマって止まらなくなるのが特徴です。最後には意外な真実が隠されていたり、怖いもの見たさから、展開が知りたくて仕方なくなり、どんどん読み進めてしまいますね。湊かなえさんの作品にハマり、発刊されているものは読破、新刊が出れば必ず即購入というファンも多いようですね(実は私もその一人です。)。イヤミスの女王とも呼ばれる湊かなえさんの作品、おすすめベスト5 を紹介したいとともいます。
人間の嫌な部分を見せつけつつ、最後のどんでん返しで読者の心を奪う。
そんなストーリー展開に病みつきになると言う、湊かなえさんの作品。
数ある作品の中からおすすめ作品を今回はご紹介します。
目次
小説家「湊かなえ」について
湊かなえは広島県因島市(現尾道市)出身の小説家です。
生まれは1973年。
27歳で結婚、翌年に出産を経験、この頃から創作をはじめます。
最初は脚本を手掛けており、2007年には創作ラジオドラマ大賞を受賞。
同年に『聖職者』で第29回小説推理新人賞を受賞し、デビュー。
『聖職者』を元に書かれた小説が、『告白』というタイトルで出版されベストセラーに。
その後、ベストセラーを連発されている注目の作家です。
湊かなえは、”イヤミスの女王”!イヤミスとは?
イヤミスとは、ミステリー小説の一種で、読んだ後に「嫌な気分」になる小説のことをいいます。
殺人などの事件が起こっても、最後には事件をスッキリ解決し、 読者は満足感を得ることができるというのが一般的なミステリー小説の展開。
近年流行しているイヤミス小説というのは、事件に関係する人間の心の奥に潜む心理などの人間の本性などを描写し、恐る恐る読み進めてしまうような展開で、エンディングも後味の悪い小説のことを言います。
湊かなえの小説おすすめランキング
6位往復書簡
”誰かのために嘘をつくということは、いけないことなのでしょうか。”
ゆがんだ人間関係の集積や、できごとの裏側が、手紙のやりとりから徐々に明らかになってくる。
短編集ですが、読み進める中で話がつながる連作ミステリー形式です。
手紙のやり取りのみで進められていく作品で、他人の手紙を盗み見ながらミステリーのワクワク感を楽しむという作品です。
「往復書簡」は、書簡形式の短編ミステリーのオムニバス形式の連作です。3作の短編と、エピローグ的なおまけの文章がついています。作品は手紙のやり取りのみですすめられて行き、湊かなえさんの人物描写が素晴らしい。
5位花の鎖
毎年届く謎の花束。差出人のイニシャルは「K」。
登場人物のほとんどに「K」がつく。
複雑な人間関係が、結末へ向かう中でだんだんとつながって行きます。
登場人物一人一人の物語を整理しながら読んでいる間に、別の流れが見えてくる。ばらばらの時間軸の中、Kという人物や心に秘めた怒りや憎しみ、哀しみ、愛のゆくえ、そしててえことの真相が明かされます。
イヤミスらしくない、後味の悪さのない作品です。
「雪」「月」「花」の字を名前に持つ3人の女性、美雪・紗月・梨花を主人公に、それぞれの「花の記憶」と共にその生き様が描かれた物語になっている。また、その3人の女性の人生に影を落とす謎の男を巡るミステリーでもある。
WikiPedia
4位夜行観覧車
高級住宅地で起きた事件を、3つの家族の視点から描いた家族小説です。
幸せそうな裕福な家庭にも、問題は潜んでいるということを赤裸々に表しています。
女性の心境がリアリティ感溢れる描写で描かれています。
女性ならではの視点からくる殺人事件の動機、人間の心の闇、とりわけ家族生活の心理を深く湊かなえが掘り下げて描いた作品。
高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説。
3位白ゆき姫殺人事件
化粧品会社に勤める美人OL三木典子が刺殺されるという、残忍な事件がおこります。
『白ゆき姫殺人事件』は、インタビュー形式で、登場人物ひとりひとりが事件を語っていきます。
語る者の話で故意に話は捻じ曲げられることも。
もちろん、都合のいい嘘も混じえて話す人間も存在するものです。
女性が女性を観察する視点に悪意が湧き上がる様子も、女性の恐ろしさを見せつけられる作品です。
化粧品会社の美人社員が黒こげの遺体で発見された。ひょんなことから事件の糸口を掴んだ週刊誌のフリー記者、赤星は独自に調査を始める。人人への聞き込みの結果、浮かび上がってきたのは行方不明になった被害者の同僚。ネット上では憶測が飛び交い、週刊誌報道は過熱する一方、匿名という名の皮をかぶった悪意と集団心理。噂話の矛先は一体誰に刃を向けるのか。
2位贖罪
田舎町に住む小学生の少女5人。
その中の一人転校生のエミリちゃんが殺害されます。
犯人は誰かというミステリーを解決に向けながら、少女たちが身近な友達が殺害されるという過去の事件のトラウマをどのように受け止め、消化し成長したのかということにも視点が向けられています。
15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。直前まで一緒に遊んでいた四人の女の子は、犯人と思われる男と言葉を交わしていたものの、なぜか顔が思い出せず、事件は迷宮入りとなる。娘を喪った母親は彼女たちに言った―あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、わたしが納得できる償いをしなさい、と。十字架を背負わされたまま成長した四人に降りかかる、悲劇の連鎖の結末は!?特別収録:黒沢清監督インタビュー。
1位 告白
2009年本屋大賞受賞。
累計300万部を超えるベストセラー
2010年 映画化(主演 松たか子)日本映画興行収入成績で同年の7位
終業式の日、中学校の教師である森口悠子は、生徒たちを前にある「告白」をします。
「自分の娘を殺した犯人がこのクラスにいる。」
愛する娘を担任するクラスの生徒に殺された女性教師は、復讐を決意する、そんな復讐劇で、人間の狂気の恐ろしさを感じられる作品。
湊かなえのデビュー作、最高傑作です。
愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラーが遂に文庫化!“特別収録”中島哲也監督インタビュー『「告白」映画化によせて』。
コメントを残す