バレエでプロを目指す皆様にとってバレエコンクールへの出場はプロを目指すための道の一つとして大変有効だと考えられていますね。
手当たり次第どれでも受けるというのではなく、数多くあるバレエコンクールの中でも、それぞれのコンクールのレベルや特徴を把握して出場することが大切です。
今回は毎年春に開催される日本国内では最高レベルの中に区分されるコンクール『全国舞踏コンクール』についてお伝えしていきたいと思います。
昨今では、日本国内で開催されるダンスのコンクールがかなり増えています。各自が今どの段階にいて、どんな目的でどのコンクールを受けるかをしっかり見極めることも大切です。
- 大きなコンクールを受けるための準備段階として場や雰囲気に慣れるため。
- 賞が取りやすいコンクールに出て自信をつけたい。
- 大きなコンクールに出場して、バレエ留学へつなげたい。
など、コンクールを受ける目的も様々ですね。
今回紹介するのは、日本国内では最も有名だとも言われる東京新聞社主催の全国舞踏コンクールです。レベル的にも高く優勝者または入賞できれば、プロの道を目指すこともできるコンクールだと言われています。
目次
東京新聞主催 全国舞踊コンクール概要
全国舞踏コンクールは、1939年から開催されている日本国内で最も古く伝統ある舞踊コンクールです。
舞踊芸術発展向上のため、次代を担う舞踊家の発掘育成を図る目的で毎年春に開催されています。
例年、全国から約1,300人ほどの若手舞踊家が、邦舞、バレエ、現代舞踊、児童舞踊、創作舞踊など、年齢別に頂点を目指して競います。
歴史と伝統を誇る国内屈指のコンクール!春休みに開催されるこの大会は日本全国から参加者が集まりす。
コンクールのレベルの高さは審査員のレベルにもある!?
コンクールのレベルの差を決める目安の一つに、多くの出場者をどれだけ公正な目で判断することができるかという審査員の方々によるものも含まれます。レベルの高いコンクールには、ダンスの分野でプロの方々や、世代交代でも国内外でダンス業界で豊富な経験を積んだ方が審査員として戻ってこられることが多いそうです。
第75回全国舞踊コンクール(2018年開催)
日程:
2018年3月23日(金)〜4月4日(水)
出場申し込み期間:
2017年12月1 日(金)〜2018年1月1か月(水)
出場申し込み方法:
公式ホームページよりインターネットでの申し込みに限る。
場所:
めぐろパーシモンホール
〒152-0023 東京都目黒区八雲1-1-1
tel 03-5701-2924
会場へのアクセス方法
電車での来場
東急東横線「都立大学駅」より徒歩7分
渋谷方面より(所要時間:約10分)東急東横線:渋谷駅(各停)→都立大学駅
横浜方面より(所要時間:約20分)東急東横線:横浜駅(特急)→自由が丘駅(各停)→都立大学駅
バスでの来場
東急バス「めぐろ区民キャンパス」バス停を下車すぐ
「渋谷駅」方面より 【渋34】渋谷駅→東京医療センター
「多摩川駅」方面より 【多摩01】多摩川駅→東京医療センター
「目黒駅」方面より 【黒07】目黒駅→弦巻営業所
「成城学園前駅」方面より 【都立01】成城学園前駅→都立大学駅北口
吉田都さんも出場経験がある全国舞踏コンクール
1981年の第全国舞踊コンクール・ジュニア部門で第1位を受賞した吉田都さん。
この時は同コンクールへの出場としては3回目。前年には2位を受賞され、3年目にして念願の優勝を手に入れられました。
吉田都さんは、優勝時には文部大臣奨励賞も受賞されました。
吉田都さんのプロフィール
出身:東京都国立市
身長:158㎝
生年月日:1965年10月28日
留学先:英国ロイヤル・バレエ学校へスカラシップ留学
吉田都さんの経歴
1974年:9歳で東京バレエ団の付属学校の児童科で教えられていた石沢秀子さんからバレエを始める
1981年:全国舞踊コンクール・ジュニア部門で第1位
1983年:17歳の時にローザンヌ国際バレエコンクールでスカラシップ賞を受賞
1983年:英国ロイヤル・バレエ学校に入学
1984年:サドラーズウェルズ・ロイヤル・バレエ団 (現在のバーミンガム・ロイヤル・バレエ団)に入団
1988年:ピーター・ライト卿に認められ、4年後の23歳で最高位プリンシパルに昇格
1995年:バーミンガムバレエ団から英国ロイヤル・バレエ団にプリンシパルとして移籍
2005年:遠藤貴と結婚
2007年:日本で紫綬褒章、英国で大英帝国勲章
2007年:NHK プロフェッショナル 仕事の流儀に出演
2009年:英国ロイヤル・バレエ団引退が発表
2010年:ロンドンのオペラ・ハウスにて引退公演『シンデレラ』を踊る
吉田都さん文化恒例賞を受賞
イギリスの名門、英国ロイヤルバレエ団で東洋人女性として初めてプリンシパルという最高位に選ばれたということでも有名な吉田都さん。そして15年間という長い間、英国ロイヤルバレエ団で踊り続けました。
吉田都さんのバレエの世界でも成功は、西洋の踊りバレエを日本特有の端正で繊細な表現と、日本人としての勤勉な国民性が評価されたとも言えます。
そんな吉田都さんですが、今年2017年には名誉ある文化恒例賞を受賞されました。
役や立場に実力が追いつかず、常に無我夢中。今回の名誉もまた、走り続ける動機をいただいたのだと、ありがたく受け止めています
生活が保障され、安心して踊れる環境が日本にもほしい。次代の地位向上に努めることが、せめてもの恩返しです
吉田都さんが全国舞踏コンクールの審査員として活躍してくれるという可能性も今後あり得るかもしれませんね。
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