食欲をそそるインドカレーの鮮やかな黄金色・・・その着色に使われているのがターメリック。スーパーの香辛料売り場でも見慣れた黄色いパウダー状のスパイスです。実はこのターメリック、ウコンの根茎を乾燥させてパウダーにしたものだと、ご存知でしたか?そうなんです、ターメリックは単にカレーの色づけだけではなく、ウコン同様美容にも健康にも素晴らしい効果があるのです。そこで今回は、ターメリックの意外な効果効能と、その使い方をご紹介します。
目次
ターメリックとは
ターメリックは、ショウガ科ウコン属の多年草ウコンの根茎を乾燥しパウダー状にしたもの。インドが原産で紀元前から伝統医学アーユルヴェーダで使用されていました。ウコンは暑い気候を好むため、沖縄や熊本を含む亜熱帯地域に多く分布し、アジアの各地で料理、健康食品、薬用、染料、化粧品、魔除けなど、幅広く利用されてきました。
ターメリック=ウコン?
基本的にはYESという答えです。ターメリックはウコンから作られますが、厳密に言うとウコンには50種類以上という多くの種類があり、それぞれに成分の含有量や効能に差があります。
ターメリックの原料になるのは秋ウコン。秋ウコンには、クルクミンの含有量が多く、精油成分も含まれています。また、風味が良くターメリックなど食用に使われる。
健康食品のウコンには春ウコンが使われ、薬効効果が高いが刺激が強いため食用には向かないという特徴があります。
ターメリックの効果・効能
ターメリックが作られる「秋ウコン」には、ポリフェノールの1種であるクルクミンが多く含まれています。そのクルクミンという物質がターメリックの様々の効用の秘密です。
ターメリックのクルクミン含有量は、春ウコンの5~10倍もあり、沢山の優れた効能を持ちます。
二日酔いに!
ウコンといえば「二日酔いに良い」と言われますね。それはターメリックにも多く含まれるクルクミンのアルコール解毒促進作用と肝機能向上によるものです。
二日酔いの予防として、また飲みすぎた後にの対処として効果があります。
アンチエイジングと美肌効果
クルクミンには強い抗酸化作用があります。老化の原因となる活性酵素(=体内の錆び)を抑制し、アンチエイジングの効果が期待できます。細胞の老化を防ぐことでしみ、しわ、くすみの予防、改善につながり、若々しい肌を保つことへとつながります。
女性に嬉しい美肌効果として、コラーゲンを守りお肌のハリをキープしてくれる働きにも期待できます。
生活習慣病の予防と消化機能の向上
クルクミンには、コレステロール値を下げ、高血圧を改善するという効果があります。動脈硬化、糖尿病、脳卒中などの生活習慣病全般の予防にも効果があります。
また、消化不良、胃炎や胃潰瘍などにも有効で、胃腸の健康維持を助けてくれます。
さらに免疫機能を向上させる効果もあり、風邪やインフルエンザの予防にも役立ってくれます。
脳機能、アルツハイマー病にも!
最近の研究結果では、クルクミンが記憶力を高める効果が認められました。アルツハイマー病を引き起こす物質にも働きかけ、症状の改善や予防に効果があると認められました。
日常的にターメリックなどのスパイスを食事から摂取しているインドでは、アルツハイマーにかかる率が非常に低いという統計もあるということからも、真意生がありますね。
ターメリックの注意点
ターメリックは肝臓の機能を向上させる働きがありますが、逆に摂り過ぎは、肝機能に負担がかかる恐れがあります。
そのため、最大限の効果を得て、体への負担にならないためには摂取量にも気をつけなければなりません。
*体重1キロに対して3グラムまでというのが上限です。
*また、肝臓の弱っている方、疾患がある方、妊娠中、授乳中の方はお控えください。
ターメリックの使い方を紹介
ターメリックを料理に使うとしたら、カレーを作る際の香辛料の一つというのがすぐに思い浮かびますが、ターメリックの使い道はまだまだたくさんあります。
一つの注意点は、できあがった料理にターメリックをプラスするのではなく、ターメリックにきちんと火を通すことです!栄養的にはどちらも問題ありませんが、ターメリックの独特の風味が(青臭いと表現する人もいます。)調理することでなくなりますので、より美味しくお料理を楽しむことができます。
ターメリックライス
炊飯器でご飯を炊く際にターメリックパウダーを水に溶かして一緒に炊くだけ(お好みで塩やバターを一緒に入れて炊いてもOK)。
黄色いターメリックライスとカレーを一緒にというのが定番のおすすめですが、ターメリックライスは魚料理や肉料理とも相性抜群です。
スペイン料理パエリアを作る際に、サフランの代わりにターメリックを使用するのもおすすめ◎
スープ、カレー等に一振り
スープを作る際にターメリック一振りで彩りも栄養価もプラスされます。
スープの具材のトマトや人参の赤やオレンジや最後に振りかけるパセリでカラフルで、食欲をそそるスープが出来上がります。
生姜との相性もバッチリなので、スープに生姜とターメリックをダブルで使用すれば、体を温める作用にも大きく期待できますね。
ターメリックミルク
海外のヨギーニ(ヨガをする実践する人)や、健康志向の人が積極的に取り入れているのがターメリックミルクです。乳製品とターメリックという組み合わせはクルクミン酸を効率よく摂取するために有効です。
お鍋でミルクを温める際にターメリック少々を一緒に煮る。そして出来上がったターメリックミルクに小さじ一杯ほどのギーをプラスすることで、アーユルヴェーダ的にもバランスの良いターメリックミルクが出来上がります。
ヨーグルトターメリックパックでアンチエイジング
簡単に作れるターメリックを利用したパックでアンチエイジング効果の働きに期待することもできます。
作り方は簡単。プレーンヨーグルトに少量のターメリックを混ぜるだけ。保湿機能や潤いを求める場合はオリーブオイルやアボカドオイルを加えましょう。
どちらかというとお疲れ気味の乾燥肌やくすみやシミなどの木になるエイジング肌におすすめです。
ニキビや肌の炎症がある場合には、肌を温め炎症を悪化させてしまう可能性があるため、使用を控えるかターメリックの使用量を微量に控えましょう。
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