アーユルヴェーダでははちみつは、”スーパーフード”と呼ばれ体に滋養をもたらしてくれると言われています。
また、”痩せ薬”とも呼ばれているはちみつの効果を十分に発揮するためには様々な注意点も!
今回は、はちみつのアーユルヴェーダ流正しい食べ方を紹介していきたいと思います。
アーユルヴェーダで、はちみつは生命エネルギーにあふれ、身体の中の毒素をはきだしてくれる働きがあると言われています。
はちみつは単糖類でできているため、胃や腸での分解・消化の工程が必要なく、栄養分が直接血液に吸収され、血液とともに脳へも運ばれ、脳の栄養分にもなります。
蜂蜜の栄養分には即効性があるというのもそれが理由で、疲労回復効果もすぐに表れます。
目次
はちみつの性質
アーユルヴェーダでは、はちみつは「熱」という体を温める性質を持っています。通常砂糖などの甘味は逆の体を冷やす性質があります。
もともと「熱」の質のあるはちみつは、熱を与えることで「毒素」を発生するということに気をつけなくてはなりません。
その毒素というのは、老化現象の原因となると言われ、動脈硬化や白内障なども引き起こすAGEs(糖化最終化合物)のことです。
この場合の加熱というのは、人間の体温に近い40度を目安にしています。40度以上にはちみつを熱さないことを守るようにしてください。
そのため、アーユルヴェーダでは熱のある病人にはちみつは厳禁で、アーユルヴェーダの古典書に「高熱をだした病人がハチミツを食べると毒になる」とも書かれています。
アーユルヴェーダ流はちみつのルールや食べ方は?

- 生のはちみつに限る
- 無添加、無加糖のものに限る
- 40℃以上の熱を加えてはいけない
- 空腹時に単独で食べるのがベスト(朝一番の空腹時が一番有効です。)
- 肉や卵等タンパク質と一緒に食べない。
- 酸味のあるフルーツと一緒に食べない。
- 適量は1日につき小さじ1〜2杯。
- 人肌程度に冷めたトーストやパンケーキに塗るのはOK。
*肉、卵、魚等の動物性たんぱく質や酸味のあるフルーツとはちみつを一緒に摂ることで、体内で毒素が発生すると言われています。
アーユルヴェーダで、はちみつは痩せ薬!?

とろ〜りと甘いはちみつがなぜダイエットに良いの?と思う方もいると思います。
でも、アーユルヴェーダのいうはちみつのダイエット効果には、ちゃんとした科学的根拠があるのです。
まはちみつに含まれている栄養素には、脂肪燃焼を補助するビタミンB群、必須アミノ酸が複数含まれ、これらの複合体が脂肪に働きかける力が痩せるための要素なのです。
また、抗酸化物質として有名なポリフェノールなども含まれているため、若返り(老化予防)効果や痩せやすい身体を作るという効果にも期待できます。
とはいえ過剰な摂取は厳禁。適量を毎日摂るようにするのが効果的です。毎日小さじ1~2杯が適量とされています。
朝一番の空腹時に、小さじ1杯のはちみつをそのまま食べるか、40度以下の水かぬるま湯で割って飲むのが一番効果的です。
もう少しアーユルヴェーダ的説明を加えたいと思います。
アーユルヴェーダでは、太るのはカパのエネルギーが増えることで起こると言われています。カパのエネルギーを増やす3つの味は、『甘味・塩味・酸味』。そしてそれを減らす味が『苦味・辛味・渋味』です。
はちみつの味はどこに分類されるか?というと「甘味」ではないのです。本物のはちみつは甘い中にも独特のエグミがあり『渋み』に分類されます。
『渋み』の性質は、カパの重くて冷たい水の性質、またピッタの油の性質を下げることから、「カパを減らす=痩せる」ということにつながります。
▼▼アーユルヴェーダのカパ体質をもっと詳しく解説しているのはこちら▼▼
はちみつが花粉症対策にも!
ダイエット効果のところでも、カパの重くて冷たい性質を下げる働きがあると前述しましたが、『重くて冷たい性質』が花粉症そのものです。
アーユルヴェーダでは、生のハチミツが、その重く冷たい性質を助け、さらに毒素を排出すると言われています。
スウェーデンのルンド大学による最新の研究でも、
生のハチミツには13種類の乳酸菌が含まれており、既存の抗生物質に耐性を持ち、重篤な症状の原因になる細菌(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌・緑膿菌・バンコマイシン耐性腸球菌など)すべてに効果がある
と発表されました。
その意味は、抗生物質では効果がないウイルスにも生のはちみつが効果がある、ということなのです。
こんな効果絶大のはちみつ!甘くて美味しいはちみつが花粉症やウィルス性の病気の薬になるとは嬉しいニュースですね。
▼▼まだまだたくさんある!生はちみつの効用と正しい選び方はこちら▼▼
生ハチミツの特徴や効用を紹介!正しい選び方や食べ方の注意点も!
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