硫黄島(東京・小笠原諸島)で、このところ火山性地震が続き海底噴火が起きたとの発表があり、これからの火山の動きが心配されています。実際に硫黄島が大きな噴火を起こした際には地震や津波が起こり得るのでしょうか。もしもの被害の場合に備えて用意できる対策グッズも検証してみました。
目次
硫黄島とは?どこにある?
硫黄島は、東京都区部(東京23区)からは、南方におよそ1,200 kmに位置し、小笠原諸島の南端近くに所在する、東西8 km、南北4 kmの島です。
東京都(小笠原)の硫黄島は「いおうとう」が正式な読みです。
(鹿児島県にも同名の島がありますが、そちらの硫黄島は「いおうじま」とよみます。)
🌋火山情報でよく耳にする👂
「硫黄島」「硫黄山」「硫黄岳」名前は似ているけど、まったくの別物。
この機会に把握しておきたいところ。#火山 #噴火 #知識 pic.twitter.com/VcL8k42nsO— ハザードラボ🌀防災防犯(公式) (@hazardlab) September 12, 2018
歴史的には太平洋戦争の日米決戦の場としても知られており、大東亜戦争(第二次世界大戦)の激戦地となりました。
「嵐」の二宮和也さんが出演した映画「硫黄島からの手紙」で有名ですね。
硫黄島は世界で一番危険な火山?
2016年に英国の科学者たちが中心となり、大規模噴火が危惧される世界の10火山が発表されその順位づけには日本の火山が二つも上位に入っていました。
1位は硫黄島、3位が阿蘇山と、日本にある2つの火山が含まれていた。
硫黄島海底火山は、鬼界カルデラの誘発もあり得ます、これは南海トラフより凄い事になる被害なので違って欲しい
— shin1305 (@shin1305sk) September 12, 2018
最近の硫黄島と噴火の可能性は?
●2018年9月8日午後2時頃から、硫黄島で噴火性の地震が頻発していた。
●2018年9月12日午前には、硫黄島沿岸で5~10メートルの海底噴火が自衛隊により確認された。(人的被害はない状況です。)
<火山解説情報> 気象庁によると、小笠原諸島の硫黄島沿岸で、海底噴火が発生したと推定されます。海上自衛隊の観測によると、海水が海面から噴出しているのが確認されました。従来から小規模な噴火がみられていた領域や沿岸では、引き続き噴火に警戒が必要です。 https://t.co/VSEIvrGkFh pic.twitter.com/Itto8bRIZk
— ウェザーニュース (@wni_jp) September 12, 2018
同地域で最後に噴火が起きたのは2016年8月31日、また硫黄島での噴火は2001年9月21日の海底噴火でした。
その時は大きな事態になることなく火山活動が静まったので、今回の噴火も同様に小規模噴火のみで収まってくれると良いのですが。
「日本列島で巨大なカルデラ噴火が今後100年間で起きる確率は約1%と言われています。1%というと99%大丈夫だと思う人が多いですが、それは間違いです。例えば、95年の阪神淡路大震災前日における震度6以上の揺れが起こる確率は1%でした。にもかかわらず、翌日にあの惨劇が起きました。つまり、巨大カルデラ噴火は、明日起きてもなんら不思議はないんです」(巽教授)
引用:Excite.co.jp
東京・小笠原諸島に属する硫黄島で噴火の可能性。
気象庁が警戒を呼びかけてる。ここは一般人は住んでないけど、この島は、数千年前に海底火山で隆起して誕生した島なので、もしも大規模な海底噴火をすると、津波が起こるから気象庁が警戒監視してる。
共同通信の報道(https://t.co/6jFvuo27Qx) pic.twitter.com/9Z0aQNzpAI
— TOHRU. (@TOORU_HIRANO) September 9, 2018
硫黄島海底火山は、鬼界カルデラの誘発もあり得ます、これは南海トラフより凄い事になる被害なので違って欲しい
— shin1305 (@shin1305sk) September 12, 2018
硫黄島で大噴火が起こったら?津波の被害は?
硫黄島では噴火が起きるのは時間の問題だと言われているらしい。そして噴火が起こった際には高さ25メートルほどの大津波が日本列島を襲うという定説があります。
「仮に硫黄島が噴火し、マグニチュード9クラスの巨大地震が起きた場合、高さ25メートルとはいかないまでも、島しょ部で10~20メートル、東京湾も5メートル超の津波に襲われると想定されています」(科学ジャーナリスト)
引用:Excite.co.jp
火山の噴火による、被害は現在考えられるだけでも以下のような問題が起こりえます。
●東京湾近辺の工業地帯に影響。燃料タンクの破壊につながると大規模な火災発生のおそれがある。
●大量の降灰が何十センチにも積もる(道路や鉄道に影響し、交通網が遮断される)
●水道が目詰まりを起こす(給水に影響)
●発電所のフィルタが目詰まりを起こす(発電に影響)
火山噴火で起こりうる問題は、広い範囲にまたがり、救援作業や復旧活動すらを長期間にわたって困難にしてしまう可能性があります。
私たち日本国民の多く総人口の95%以上が通常の生活をするのが困難な状況に陥るとも言われています。
実際に大噴火を起こしたら、これでは済まないという可能性もあるのではないでしょうか。
火山噴火に備える防災、対策グッズは?
自然災害は私たち人間の手では止めることができません。
火山が起こった際の近隣の地域では大量の火山灰の心配がありますが、広範囲に渡り影響が出ます。
もしもの時に備えて、できる限りの防災準備を整えておくことくらいでしょうか。
火山灰対策
火山灰は噴火から数時間後で振り始めます。
●機械類が動かなくなる
火山灰は粒子が細かいため、車、洗濯機、エアコン室外機、発電所の機械類への影響を引き起こします。
電力が供給されなくなるということで停電にもつながります。
●空気汚染、人体への影響
火山灰はまた人体の呼吸器官にとっても危険です。
目に入ると目を傷つけ、火山灰は酸性のため、触れた箇所に肌荒れを起こします。
洗濯がしばらくできない可能性もあります。
対策方法としては、防災グッズを常日頃から身近なところに準備しておきましょう。
●火山灰にも有効なPM2.5用防塵マスク、防塵ゴーグル
●キャンプ用調理器具
●アウトドア用ポータブル浄水器
●懐中電灯
●乾電池
●ラジオ
●応急手当て用品
食料対策
火山灰が畑の農作物の上に降りそそぐことで、野菜や果物は枯れてしまい、農作物に大きな影響が出ます。
水道の蛇口が目詰まりを起こすと、水道から水が出てこない状況も考えられます。
最悪の場合は、しばらく家から外出することができなくなる可能性もあるため、非常食や水を常備しておくと良いでしょう。
●水(家族分を大量に用意)
●空腹をしのぐための緊急用の食料
●缶詰、ドライ食品、レトルト食品、ナッツ類など
●ウェットティッシュ、ティッシュペーパーなど
まとめ
いつ訪れるかわからない自然災害の脅威ですが、地球では昨今様々な動きが見られています。いざという時に慌てないためにも、我が身、家族の安全を守るための防災用品や食料や水は備蓄しておいた方が良さそうです。
安全に過ごせる日々を感謝して過ごしながら、万が一の場合の備えを十尾しながら、家族との連携も大切に考えていきたいものですね。
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